「総集会がこの数日間強調してきたもう一つの『お返し』の方法は、人々の間に在るミッション(mission inter gentes)と呼ばれるもので、主が私たちを派遣される場所でのあり方を示す表現であると同時に、世間に対する態度でもあります。これは、現実に根ざすプロセスで、あらゆる状況において私たちに人々と生活を共有させてくれるものです。人々の間に在るミッションは、世間に対するこのような共感を前提とし、主の御托身の神秘の結果であると同時に延長でもあります。神の国の福音を告げ知らせるために、みことば-最初の小さきもの-は、受肉されて人間となり、一つの具体的な社会文化の中で歴史に刻まれ、罪以外のすべての人間の条件を共有されました。キリストがすべての福音宣教のモデルであるならば、福音宣教者を人々の社会・文化的な現実に実際に効果的に受肉させることこそ、ミッションに求められている不可避のことであると言えます」(13)。