東日本大震災関係ボランティア報告(5月)

フィリピンのマニラで奉仕している兄弟アポロニオ佐藤宝倉が一時帰国して東日本大震災で被災した現地の教会でボランティアをしています。その報告を公開いたします。

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報告者:佐藤宝倉

長谷川管区長の要請により5月5日夜マニラから六本木に到着し、5月7日から「仙台教区サポートセンター(事務局にカリタスジャパンがサポートとして入っています)」の事務所に居候して、お茶組、皿洗い、運転手、買い物役などをしています。


【報告1】
今、被災地では何を一番必要としているかということに、皆さんの関心があるかと思いますので、先ずその点についてお知らせします。

「仙台教区サポートセンターでは、オープン以来715名(5月10日現在)を超える方々にボランティア活動 に参加して頂きました。心より御礼申し上げます。

しかし、ゴールデンウィーク以降、ボランティアのお申し込みが減少しています。連休も終わり、震災からは約二ヶ月が経過しました。世の中は当たり前の日常を取り戻しつつあります。しかし、被災地では、依然、多くの助けを必要としています。どうか引き続きボランティアのご協力をよろしくお願いいたします。」(カリタスジャパンブログ、仙台教区サポートセンター活動日記より抜粋。
http://caritasjapan.jugem.jp/)

以上の記事にありますように、一番必要とされているのは、「ボランティア」すなわちマン・パワーです。一般の報道では、災害地区の廃棄物や瓦礫の処理が進んでいることが伺われますが、それはあくまで、公の道路や建物近辺であって、一般の家庭の内外にたまっているヘドロは、個人が処理しなければなりません。しかし、ガラスの破片などを含む重い泥であり、ひどい悪臭を放つヘドロを処理することは到底個人ができるような作業ではありません。言葉を変えて言うならば、3月11日以降の悲惨な状況は、個人レベルではまだ続いているというのが、現場で奉仕するボランティアの方々の共通した認識です。

そこで、持ち家に戻りたいと考えている個人は、市の社会福祉協議会(以下、社共)に助けを願います。そして仙台教区サポートセンターから各ベース(基地)に派遣されているボランティアが、毎朝、社共に赴き、その日の仕事を受け取り、依頼先の現地へ行き奉仕し、ヘドロを袋に入れて、取り除き、清掃します。従って、作業内容は、重労働が主ですので、勢い体力のある方々がボランティアとして来て下さる事が望まれています。最初は、一週間位の予定で来て欲しいとのことです。

その他、専門的な支援をしたいという方や長期的な滞在を希望する方は、仙台教区サポートセンターに問い合わせください。また、ベースでは共同生活、雑魚寝出などであることを考慮して、皆様方の教会からボランティアが参加される場合には、司牧的見地からの適正にも留意していただければ幸いです。

*尚、この仙台教区サポートセンターでは、原則として支援物資の受付はしておりません。なぜなら、今一番必要とされているのは、マン・パワーだからですし、必要とされる物品は毎日異なりますので、他の地域から送っていただくのでは時間的に間に合わないからです。ご理解ください。 続きはこちら

 

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