フランシスコ会総長のメッセージ （４／４）
結論
私たち､小さき兄弟とあなた方､貧しいクララ会士たちは､次の一つ
のことを決して忘れることができません。すなわち「一つの同じ精神が､小さき兄弟と貧しい小さな婦人たちをこの世から導き出しました」（2Cel 204）。私たちは､フランチェスコとキアラに私たちの主イエス・キリストの福音を生きるように霊感を注いだ同じ霊により生まれています。そうです､1982年のヨハネ・パウロ２世による喜ばしい表現によれば､「フランチェスコとキアラというこの二つの名前､フランチェスコとキアラというこの二つの現象､フランチェスコとキアラというこの二つの伝記､これらを区別することはできません」と教皇は述べています。この二つの表現､すなわち「フランチェスコとキアラ」は区別できないのです。実際､この二つの名前は元来のフランシスカン的理想を表現しており､フランチェスコと兄弟たちの歩みとキアラと姉妹たちの存在との間を補っています。
このことは自立と相互関係の両方を結びつけることで可能になるでしょう。このことは､私たちが２０１２年２月５日から１２日まで開かれる聖クララ会連盟会長と補佐司祭の第一回国際会議で行おうとするものです。私は､兄弟たちのためにも､あなた方、貧しいクララたちに賢明な配慮と特別な関心を常に持っていたフランチェスコの関わり方を刷新してみたいのです（cf. RC 6,3-4）。
２０１１年４月１６日の晩にさかのぼることから始めた２０１１年の聖キアラの祝日についてのこの短い手紙を締めくくりましょう。しかし､同じ望みを再び示します。その望みで､私はこの手紙を結びます。すなわち､聖キアラの奉献と貧しいクララ会の創立８００年祭が､聖キアラの娘たちにとって恵みの時であり､あなた方が自分たちの召命をより良く知り､そしてより良く生き､また愛である神のこの世におけるしるしでありますように。また､小さき兄弟たちにとって､この８００年祭が貧しい姉妹たちとの兄弟的な関係をいっそう強め､すべての人が私たちの唯一の主であり､救い主であるキリストに忠実であることの「鏡と模範」をキアラのうちに見ることができますように。
「主がいつもあなたとともにいらっしゃいますように､またあなた方がいつも主とともにおられますように」（BlCl 16）。
ローマ､２０１１年７月１５日 教会博士､聖ボナヴェントゥラの祝日
小さき兄弟会総長 兄弟ホセ・ロドリゲス・カルバリョ､ofm
略語表
２Cel: チェラノのトマス『魂の渇望における想い出』（第二伝記）
IICl: 『聖キアラのプラハのアグネスへの第二の手紙』
IIILCl ：『聖キアラのプラハのアグネスへの第三の手紙』
BlCl:『聖キアラの祝福』
BullCanCl：『聖キアラの列聖勅書』
LegCl: 『おとめ聖キアラの伝記』
Proc：『アッシジの聖キアラの列聖著査書』
RC: 『聖キアラの会律』
TestCl ：『聖キアラの遺言』
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